講演会
原発に頼らない社会を実現させるには
- 今回の事故は予想されていた 国民の安全と引き換えに生み出された原発は、いったい誰のためのものなのか?
- なぜ原発を造りたがるのか?そこには利権の構造が隠されていた!
- 「原発を止める」と「自然エネルギー利用」は別の話
- 電力消費のピークを下げれば原発は不要
- 電力会社が節電を進めない理由
- エネルギーの民主化を急げ!
大震災からやがて1年、忘れた頃にもなっていないのにやってきた天災は、この国に計り知れない損害を与えました。 その上、福島第一原子力発電所の大事故です。責任ある立場の人々は、想定外、ソーテーガイの大合唱ですが、心ある科学者たちは何十年も前から、地震列島に原発を造る危険性に警鐘を鳴らしていました。真っ当な声はかき消され、貪欲な大声がまかり通った帰結です。
この国はヒロシマ・ナガサキ・第五福竜丸、そしてフクシマと、核の被害を4 度こうむっていますが、今回のフクシマは被害者であると同時に、世界中に放射能をまき散らし、国外に対してはまぎれもない加害者になってしまったのです。
政治の混迷は目を覆うばかりで、復興は遅々として進まず、被災者の方々の苦難はまだまだ終りません。原発事故の終息も見えず、近い将来大地震がくると予測されているのに、停止中の原発の再稼働が現実になってきています。
田中優さんは4半世紀前のチェルノブイリ原発事故以来、反原発運動を精力的にやって来られました。昨今の状況下、文字通り東奔西走、北海道から沖縄まで、講演活動に席の温まる暇もないほどですが、あまりに真っ当なので耳の痛い大手マスコミなどからは無視され続けです。さまざまなデータや資料を駆使して、エネルギッシュで理路整然、分りやすい語り口は多くの人々を鼓舞し、世の中の仕組みを変えれば、新しい未来が開けるというメッセージに元気づけられます。
その田中優さんは、他にも身の回りのさまざまな問題、ごみ・住宅・エネルギー・リサイクル・お金等々気になることはデータにもとづき読みとき、次々具体的な提案をし、多角的な実践活動をされています。
講演者
田中 優
(たなか ゆう)
市民活動家・環境運動家
1957年東京都生まれ。環境、経済平和などのさまざまなNGO活動に関わる。現在「未来バンク事業組合」理事長、「日本国際ボランティアセンター」「足元から地 球温暖化を考える市民ネットえどがわ」理事、「ap bank」監事、「一般社団 天然住宅」共同代表、天然住宅バンク代表。立教大学大学院、和光大学大学院の非常勤講師。
◆ 著書(共著を含む):
「地球温暖化/人類 滅亡のシナリオは回避できるか」(扶桑社新 書)、「お金で世界を変える30の方法」 (合同出版)、「環境教育 善意の落とし 穴」(大月書店)、「天然住宅から社会を変 える30の方法」(合同出版)、「原発に頼 らない社会へ」(武田ランダムハウスジャパ ン)、「幸せを届けるボランティア 不幸を 招くボランティア」(河出書房新社)、「地 宝論」(子どもの未来社)ほか多数。
開催概要
日時: | 2012年3月9日(金) 18:30~20:30(開場17:30) |
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場所: |
鎌倉生涯学習センターホール (鎌倉駅東口徒歩3分) |
入場券: | 500円 |