映画上映会

映画「核のない世界に向かって」

核のない世界に向かう2本のドキュメンタリー

 フラッシュ・オブ・ホープ
ー世界を航海するヒバクシャたちー

Flashes of Hope: Hibakusha Traveling the World
 
61分、 2009年(コスタリカ/日本)
製作:川崎哲/ピースボート、エリカ・バニャレロ/コスタリカフィルムワークス
©Peace Boat and Erika Bagnarello/Costa Rica Filmworks 2009
監督:エリカ・バニャレロ
 
広島で被爆しその後カナダに移住したサーロー節子さんの証言を中心に、世界をめぐる被爆者の航海を追った作品。若きコスタリカの監督の新鮮な視点で、「サダコ」のオリジナル・アニメーションを駆使し、折り鶴に込められた思いと、核のない世界への「希望の光」を描く。船旅に参加したアメリカ、イギリス、オーストラリアなどの専門家の解説をまじえ、核兵器と原子力のつながりや、太平洋の核実験被害もとらえている。核問題に関する入門教材として、世界各国での活用も期待される。 

 ヒバクシャとボクの旅
 
64分(日本語)、2010年(日本)
製作:川崎哲/ピースボート、国本隆史
©Peace Boat and Kunimoto Takashi 2010
監督:国本隆史
 
かつて被爆者の証言を聞いても「どうすればいいのか分からなかった」という国本監督が、被爆者との船旅を通じて、「被爆経験の継承とは何か」というテーマをストレートに描いた作品。ベトナムで枯葉剤被害者の話を聞いて「どうすればいいのか」と悩む日本の被爆者に、監督は「自分と同じもの」を感じる。2才で被爆し当時の記憶のない被爆者は、ギリシャでナチス虐殺の最後の生存者らに出会う中で、「われわれ被爆者もいずれ誰かが最後の一人になる」と口にする。記憶のない「若い被爆者」たちは、自分たちは何をすればよいのか悩み、船内で活動を始める。一方で監督のカメラは、原爆について知識も関心もない世界や日本の若者たちの率直な言動にも向けられる。「私たちに何ができるのか。」この問いが、映像をみた者たちに投げかけられる。

開催概要

 

日時:

2010年10月22日(金)

上映開始時刻
18:30~ 

場所:

鎌倉生涯学習センターホール (第5会議室)

入場券:

無料(直接会場においでください)